法人向け車両管理システムは
事故削減・安全対策が必須!
現在、法人向けの車両管理システムとしては、 テレマティクスシステムやドライブレコーダーが広く活用されており、動態管理機能を搭載した通信型ドライブレコーダーも浸透してきています。
一方、危険運転をAIが解析してリアルタイムに通知する機能を備えたAI搭載型のドライブレコーダーが、事故を未然に防ぎ「事故削減・安全対策」ができる車両管理システムとして注目されはじめています。
現在、法人向けの車両管理システムとしては、 テレマティクスシステムやドライブレコーダーが広く活用されており、動態管理機能を搭載した通信型ドライブレコーダーも浸透してきています。
一方、危険運転をAIが解析してリアルタイムに通知する機能を備えたAI搭載型のドライブレコーダーが、事故を未然に防ぎ「事故削減・安全対策」ができる車両管理システムとして注目されはじめています。
国土交通省が令和3年2月に公表したデータを見ると、事業用車両による事故は年々減少傾向ではあるものの、少ないとは言えず一般車両に比べて横ばい状態にあります。しかも、重大な死亡事故件数も多い現状です。下記は緑ナンバー(トラック、バス、タクシー)による事故件数データですが、白ナンバーと呼ばれる社用車・営業車の事故も多いのが実情。事故削減のための安全対策が急がれます。
車両管理システムとは、車両運行情報を管理することで、企業が社用車を効率よく安全に管理するためのシステムです。 トラックやバス、タクシーのような緑ナンバー車両から、営業車などの白ナンバー車両にも広く利用されています。
代表的な車両管理システムの種類ごとに、特徴や事故防止に対してできること、メリット・デメリットをまとめました。
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向いている企業 | できること | メリット | デメリット | |
---|---|---|---|---|
SDカード式の ドライブ レコーダー |
●動態管理が不要な企業 ●車の稼働が極めて少ない企業 ※法人よりは一般向け |
●衝撃・危険挙動の前後数秒の映像を録画 ※常時映像記録可能なタイプもあり |
●事故原因特定や過失割合の判別等に利用できる ●低コスト |
●SDカードの抜き差し ●記録容量に限界あり ●事故後にしか映像を確認できない |
テレマティクス システム |
●ドライブレコーダー導入済みの企業 ●データがあれば映像は不要な企業 ●管理者の確認時間を確保できる企業 ●車両管理(動態管理)の優先度が高い企業 |
●車両動態の常時取得 ●走行履歴の可視化 ●GPS、Gセンサによる危険運転の把握 ●運転傾向を分析・評価 |
●位置情報が可視化され配車計画がスムーズに ●最適ルートの選定が可能→超過労働/コスト削減に ●危険予測が可能になる ●データに基づいた安全指導が可能 |
●単体では映像の取得ができない ●わき見や居眠りは検知できない ●ドライバーが抵抗を覚える可能性 ●多くのデータを見返す必要がある |
通信型の ドライブ レコーダー |
●テレマティクスを導入済みの企業 ●動態管理や車両管理までは必要としない企業 ●管理者の確認時間を確保できる企業 |
●衝撃・危険挙動の検知時の映像をクラウド上でリアルタイムに共有可能 ※常時録画タイプもあり ●GPS、Gセンサによる危険運転の把握 ※車両の動態管理機能を持つ製品もあり |
●事故対応が迅速・スムーズに ●テレマティクスと連携すれば動態管理も可能 →管理者側でリアルタイムで位置情報が把握できる →顧客対応がスムーズに →運転に集中できる ●安全指導に活用できる |
●運転傾向の分析ができない ●検知できる危険運転に限りがある ●管理に工数がかかる ●ドライバーが抵抗を覚える可能性 |
AI搭載型の ドライブ レコーダー |
●ドライバーの安全意識や運転技術を向上させたい企業 ●事故を未然に防ぎたい企業 ●ドライバーや管理者の負荷を削減したい企業 |
●AIによる画像解析により多様な危険運転を検知、リアルテイムで警告 ●本当に危険な運転だけを検出 ●運転のクセをAIが分析、レポート ●走行記録などの動態管理 ※アルコールチェック連携可能な製品もあり |
●わき見や居眠りなどの危険運転も検知できる ●事故の未然防止効果が高い ●運転傾向分析、危険運転通知などで効果的な安全指導が可能 ●診断や映像でドライバーの安全意識を向上できる ●ドライバーと管理者の業務効率化 ●管理工数の削減 |
●他のシステムに比べコストがかかる ●ドライバーが抵抗を覚える可能性 |
上記の比較表を見ていただくとわかるように
AIによる画像解析によってリアルタイムで危険運転やその兆候となる「わき見」「居眠り」などを検出・警告を出すことで、未然に事故を防げる点、本当に指導が必要な運転データだけを検出、運転の傾向などを分析できることで、振り返りや効果的な安全指導、管理業務にかかる負担を削減できる点は、AI搭載のドライブレコーダーならではの特徴です。
これらの特徴を持つAI 搭載のドライブレコーダーの有効性が認知され、安全管理を重視する企業ではすでに導入が進んでいます。
記録データを振り返り安全指導を行う余裕があるのであればテレマティクス搭載の製品や、 通信型のドライブレコーダーで十分対応可能です。
しかし、事故削減・未然の防止はもちろん、社用車を持つ企業の多くが人手不足や管理業務の負担等の問題を抱える現状を鑑みると
当サイトとしては、AI搭載のドライブレコーダーの導入が有効であると考えます。
これからの車両管理システムには、安全管理機能が必須です。
そこで、ここではすでに多くの企業で導入されている実績豊富な3つのAI搭載型のドライブレコーダーを紹介します。
それぞれタイプが異なるので、導入の参考にしてください。
管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
---|---|---|
運転者認証 | 顔認証(自動) | |
データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
アルコール チェック |
連携・一元管理 | |
プラン | 購入 | レンタル |
トライアル | 2ヶ月可 (台数による) |
特徴
運営会社
GO株式会社
管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
---|---|---|
運転者認証 | 免許証 | |
データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
アルコール チェック |
オプション | |
プラン | 購入 | レンタル |
トライアル | 2週間可 |
特徴
運営会社
エヌ・ティ・ティ・
コミュニケーションズ株式会社
管理範囲 | 動態管理 | 安全管理 |
---|---|---|
運転者認証 | 顔認証(自動) | |
データ閲覧 可能な人 |
管理者 | 運転者 |
アルコール チェック |
要問合せ | |
プラン | 購入 | レンタル |
トライアル | 要問合せ (代理店による) |
特徴
運営会社
Nauto Japan合同会社
【選定について】2022年12月1日Googleにて「AIドラレコ」で検索、50位以内に公式サイトが表示されたのは10製品。そのうち、実際にAIを搭載している製品は7製品(2022年12月1日調査時点)。7製品の中から導入実績(※)がわかる3製品を紹介しています。
※導入実績
・LINKEETH(旧:docoですcar):2022年12月調査時点において公式にて「3,000社・10万台を超える実績」と記載あり。
(安全管理を行うsafetyだけでなく、docoですcarすべてのシリーズを合わせた総数)
・DRIVE CHART:プレスリリースサイト(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000143.000030664.html)にて、2022年7月時点で「累計約4万台」と発表。
・nauto(ナウト):2022年12月調査時点において公式にて「日本国内で500社以上」と記載あり。
※ここで紹介しているAIドラレコは以下の3製品です。
✔ DRIVE CHART ↓↓ | ✔ LINKEETH(旧:docoですcar) ↓↓ | ✔ nauto(ナウト)↓↓ |
DRIVE CHART公式サイト
https://drive-chart.com/
ほかの2製品との違いはココ
DRIVE CHARTは、一時停止、車間距離不足、わき見運転、速度超過など、今までドライバーも管理者も気づかなかったリスク運転行動を検出して可視化、スコアや動画でドライバーや管理者に通知し、振り返りを行うという負荷の少ないPDCAサイクルを繰り返すことで、安全意識を醸成・定着させて事故の未然の防止を図るしくみを目的としています。導入の効果を最大化するために、ユーザーに合わせた運用プロセスの設計や、運用状況のデータ分析、それに基づく継続的な改善を支援します。
精度の高いAIが、本当に危険な運転だけを検出・解析してレポートを自動作成し、週次サマリーメールとしてドライバーと管理者に配信。運転のクセや傾向、目標に対するスコアなどを確認できます。
気になったシーンだけを動画でピックアップできるので、見たいときに素早くチェックすることができます。ヒヤリハットやリスク運転の多いドライバーも確認できるので、管理者は手間をかけずに、より効果の高い運転指導を実現できます。
多彩な車両管理機能で車両状況をデータ化・見える化。顔認証で自動的にドライバーを特定し、走行データをもとに日報・月報を自動作成できるので、帳票管理を効率化できます。また、遠隔動画取得機能でトラブル時の的確な初動対応をサポート、アルコールチェック結果もデータ連携して一元管理できます。
一時停止不履行による事故は完全ゼロを達成
重点課題としていた一時停止不履行による事故は、完全ゼロを達成しました。さらなる改善を目指して、運用の見直しなども行いながら、取り組みを継続していきます。新たに追加された検知項目の「急後退」では、後退時の安全確認の様子を評価できるようになったので、今後の機能開発にも期待しています。
(東宝タクシー株式会社)
参照元:「DRIVE CHART」公式サイト
https://drive-chart.com/cases/esej2m8js
事故0件を日々更新中
導入から3か月ほどで目標の「全員80点」を達成しました。月100件以上の動画が検知されていたドライバーに対し、半年以上寄り添って指導し続けた結果、社内トップクラスのスコアを出せるようにもなりました。DRIVE
CHART導入後、事故は発生していません。”事故0件”を日々更新中です。
(つるとみ運輸株式会社)
引用元:「DRIVE CHART」公式サイト
https://drive-chart.com/cases/ejqoxh0qb
購入プランとレンタルプランあり。要見積もり。
「移動で人を幸せに。」をミッションとして、日本のモビリティ産業をアップデートするITサービスを提供している企業。モビリティ分野で幅広いサービスを展開しています。なかでも、リアルタイムな位置情報と連携した高精度な配車ロジックを活用した「タクシーアプリ『GO』」は国内有数のダウンロード数を誇っています。
本社所在地 | 東京都港区六本木3-2-1住友不動産六本木グランドタワー16F |
---|---|
事業展開 | タクシー事業者等に向けた配車システム提供、モビリティ関連事業など |
連絡先 | https://drive-chart.com/contact |
引用元 LINKEETH(旧:docoですcar)公式サイト
https://www.ntt.com/business/services/docodesucar.html
ほかの2製品との違いはココ
「LINKEETH(旧:docoですcar)」は、動態管理、安全管理などの機能をもつ車両管理システムの総称です。
ドライブレコーダーで記録された運転情報をクラウド上で一元管理、安全運転を支援する「docoですcar
Safety」。車両の位置情報や状況をリアルタイムで確認できる動態管理の機能を備えた「docoですcar NEXT」、アルコールチェックを一元管理できる「docoですcar
アルコールチェック」など、目的に応じて組み合わせることが可能です。
安全管理に特化した「docoですcar
Safety」では、AIで危険運転を警告し事故回避をサポートします。前方車両への接近と、車線をまたぐ車のふらつきをはじめ、走行中のドライバーの表情や傾きを解析して、ながら運転や居眠り運転への注意を促すことができます。
「ながら運転」への警告は、わき見運転をなくし、安全の確認につながるでしょう。また、ドライバーのまぶたの動きを解析し居眠りを警告することによって、ドライバー本人も気づかない危険を知ることができます。
ドコモのLTEにより映像をクラウドに自動転送することで、管理者に通知が届き映像をすぐに再生できます。一般的なドライブレコーダーは、車が帰庫してから全映像をチェックするため、危険運転発生時の即時対応は不可能です。
しかし「docoですcar
safety」なら、事故や危険運転の映像を直ちに再生可能なので、危険運転発生時の即時対応が可能になります。
配車や配送状況把握が楽になった
「docoですcar」を導入したことで、管理者の映像確認の負担が減って業務効率が上がりました。現在位置がわかるので、配車や配送状況把握が楽になりました。ドライバーからは、管理者が位置情報を把握しているので、電話報告が不要になって便利だという声が上がっています。ドライバーに毎日自分の点数を確認してもらい、安全運転意識の向上につなげています。
(東急株式会社)
参照元:「LINKEETH(旧:docoですcar)」公式サイト
https://www.ntt.com/business/services/docodesucar/driverecorder/drecorder-cstudy/cstudy05.html
分析から注意喚起までの流れを素早く実行できる
「docoですcar」は、危険運転があったことが管理者にすぐ伝わるし、分析から注意喚起までの流れを素早く実行できるのがよい点ですね。ドライバーからも、映像が記録されていると心強いという声が上がっています。「docoですcar」はドライバーを守ることができるツールだと思います。
(株式会社ビクトリー)
参照元:「LINKEETH(旧:docoですcar)」公式サイト
https://www.ntt.com/business/services/docodesucar/driverecorder/drecorder-cstudy/cstudy06.html
安全管理機能を持つ「docoですcar
Safety」の場合
お買い上げプラン…月額2,200円(税込)/台(本体価格別)、レンタルプラン…月額3,520円(税込)/台。
オプションで随時検索機能が550円(税込)/台。随時検索機能+定期通知で1,100円(税込)/台です。
NTTグループの主要企業の一つです。世界40カ国以上、110都市以上の拠点に約22,000名のスタッフを配して、クラウド、ネットワーク、セキュリティ、コンサルティングを提供し、顧客企業のグローバルビジネスをサポートしています。
本社所在地 | 東京都千代田区大手町2-3-1 大手町プレイスウエストタワー |
---|---|
事業展開 | 国内電気通信事業における県間通話サービス、国際通信事業、ソリューション事業、及びそれに関する事業等 |
問合せ | 0120-861-374 |
nauto(ナウト)公式サイト
https://www.nauto.co.jp/
ほかの2製品との違いはココ
ドライブレコーダーにAIを内蔵しており、車内カメラがドライバーの目線や顔の向きなどからわき見や居眠り、携帯電話の使用などをリアルタイムに検出。より効果的なタイミングで警告音を発し、ドライバーの運転行動改善を促して事故を回避します。また、車外カメラが道路状況をモニタリング。前方車両との車間時間を計測して、あおり運転(車間距離不保持)を検知し、リアルタイムでアラートを鳴らします。
リスクの高い運転やドライバーを特定することが可能。指導が必要な危険運転行為に優先順位をつけて、運転指導した内容を記録することができます。
衝撃を検知すると管理者に通知、撮影した映像とAIが分析した環境情報を管理者が閲覧できるWebアプリケーションにアップロード。Web画面からも指導しやすく、効果的な安全教育ができ、管理業務の負荷軽減を図れます。
ナウトは事故発生時の映像、時間、場所などの正確な情報をレポートとして自動的に生成。何が起こったかを知らせてくれます。AIを用いたリアルタイムな事故検出と保険請求管理により、怪我や賠償責任、保険処理に関わるコストを抑えるサポートをします。
ドライバー同士の競争意識が高まった
ドライバー自身が、AIによる客観的な評価を確認でき、イベントごとに記録された鮮明な映像を見ることができるようになりました。各課長が課内の運転状況を確認し、実際の映像を用いた具体的な指導やコミュニケーションがとれるようになり、連帯感が増しました。ベラスコアを共有することでドライバー同士の競争意識を高め、「もっと安全運転を心がけよう」という意識醸成に役立っていると感じています。
(伸和ピアノ株式会社)
参照元:nauto(ナウト)公式サイト
https://www.nauto.co.jp/media-article/nauto-safety-stories-shinwa-piano
危険運転が少しずつ右肩下がりに
2021年1月からの導入なので、まだ具体的に事故が減ったというデータは出ていません。レポートの数字を見ると、わき見運転などの危険運転行為は少しずつ右肩下がりになっています。危険運転行為の推移グラフを見ても、効果が出ているなと感じます。最初はインカメラが付くことにより、導入に否定的な声もありましたが、今では現場に定着してきたのだと思います。
(テンパール工業株式会社)
参照元:nauto(ナウト)公式サイト
https://www.nauto.co.jp/media-article/nauto-safety-stories-tempearl-kougyou
購入プランのみ。要見積もり。
Nauto Japan合同会社は、先端の予測AIで商用車の危険運転及び交通事故を防止するソリューションを提供しています。独自の採点基準で運転を「見える化」し、運転行動そのものの改善に貢献します。
本社所在地 | 東京都千代田区丸の内1丁目9-2 グラントウキョウサウスタワー 9F |
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事業展開 | 安全運行管理プラットフォーム「ナウト」の開発、製造、販売、サポート |
連絡先 | https://www.nauto.co.jp/contact |
車両管理システムを導入することで、業務効率化やコスト削減、安全性の向上など、さまざまなメリットが期待できます。以下に、主なメリットをまとめました。
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詳細 | |
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業務負担の軽減 | 車両の予約管理、運転日報の作成・管理、車検・点検の管理などを自動化し、手作業によるデータ入力や管理の手間を削減します。 |
車両位置把握 | GPS機能により、ドライバーの位置や状況をリアルタイムで把握でき、最適な配車や迅速な対応が可能となります。 |
ペーパーレス化 | 運転日報や各種報告書をデジタル化し、紙の使用を減らすことでコスト削減と環境負荷の低減に寄与します。 |
安全運転の促進 | 急加速や急ブレーキ、速度超過などの運転傾向を可視化し、ドライバーへのフィードバックを通じて安全運転意識を高め、事故リスクを低減します。 |
コスト削減 | 燃料消費量やメンテナンス履歴のデータ分析により、無駄なコストを削減し、運用コストの最適化が可能です。 |
法令遵守の支援 | 運行記録やドライバーの労働時間、車両のメンテナンス状況を自動的に記録・管理し、関連法令の遵守をサポートします。 |
車両管理システムとは、車両運行情報を管理することで、企業が社用車を効率よく安全に管理するためのシステムです。
法人向けは大別すると、テレマティクス、通信型ドライブレコーダー、AI搭載ドライブレコーダーの3種類に分けられます。
それぞれの機能や特徴、メリット・デメリット、導入に向いている企業について解説します。
テレマティクスとは、移動体通信システムを利用した車両の動態管理システムです。
車両の位置情報や速度、走行ルートなどの車両の動態をリアルタイムで取得・可視化し、事故につながる恐れがある挙動をデータ化して蓄積します。
急加速や急ハンドルといったイベントを検知することも可能。ルートの最適化、配車計画がスムーズに行える、ある程度の危険予測が可能などのメリットがある反面、テレマティクス単体では映像の取得ができないというデメリットもあります。
通信型ドライブレコーダーとは、衝撃を検知した場合、その前後の映像をクラウドにアップロードする機能を持ったドライブレコーダーです。急減速や急ハンドルといったGセンサが検知できる危険な挙動に対しても動画を取得でき、管理者がすぐに状況を確認できるのが大きなメリットです。
車両管理機能のついたモデルもありますがAIのような運転分析までできないのがデメリット。また、カメラで常時モニタされることへの抵抗感も懸念点と言えます。
AI搭載ドライブレコーダーとは、AIのディープラーニングを活用してデータや映像を解析・分析できるシステムです。
従来のドライブレコーダーでは検知が難しかったわき見や居眠り運転など、これまで気づかなかった危険運転を検出して通知、本当に危険な運転だけを検出できる一方で、ヒヤリハットに至らない運転のクセも分析可能。ドライバーの安全意識の向上や管理者の効率的な指導ができるので、事故削減や業務削減に効果を発揮します。動態管理も可能ですが、従来のドライブレコーダーより導入コストが高めなのがデメリットかもしれません。
2022年12月1日Googleにて「法人 車両管理システム」で検索、上位80位までに公式サイトが表示されたテレマティクスシステム、通信型ドライブレコーダー、AI搭載ドライブレコーダー20製品を紹介しています。
AI搭載ドラレコとテレマティクスの比較、AI搭載ドラレコと従来の通信型ドラレコの比較を通して、AI搭載ドラレコの特徴を深掘り。
テレマティクスや通信型ドラレコと比べると、AI搭載ドラレコは事故を未然に防ぐ効果が高くなります。それはなぜなのかを、詳しく解説します。
AI搭載ドラレコが、社用車の事故防止にどの程度効果をあげたかがわかる、さまざまな業界の導入効果を紹介。
AI搭載ドラレコでは、ドライバー本人や同僚の危険運転シーンを見られるため、安全意識の向上に大きな効果があります。導入の結果、危険運転や交通事故の件数が大幅に減少した事例が多く見られました。
AI搭載ドラレコの導入にあたって、初期費用がかさんでも機器を購入するべきか、機器をレンタルして初期費用を抑えるべきかの検討材料として、総費用のシミュレーションを実施。
併せて、自動車保険フリート契約の割引について解説します。AI搭載ドラレコで事故を防止できれば、保険料の削減が可能になります。
社用車の事故削減への高い効果が注目されている法人向けのAI搭載ドライブレコーダー。導入企業も増えています。
すでに多くの企業での導入実績を持つAI搭載型のドライブレコーダー3製品の強みや導入事例などを詳しく紹介します。
自社に合うタイプはどれなのか、導入検討の参考にしてくだい。
導入メリットは「警告を鳴らさない」ことにあり!?
AI搭載のドライブレコーダーというと、危険運転時のリアルタイムな警告機能などがとかく注目されがちです。しかし、導入するメリットは根本的に課題解決できる点にあります。それはどういうことなのか?
AI搭載のドライブレコーダー「DRIVE CHART」の機能や活用方法を例に、「メリットの本質」に迫ります。
運送・運輸業界に限らず運転業務は発生します。代表的な業種別に安全管理に関わる現状や社用車に対して実際にどのような事故防止策を講じているのか、事例をもとに紹介しています。
保険会社が提供するドラレコは、一般的な通信型ドラレコ。危険運転を検知して動画を保存するなどの機能があり、事故防止に一定の効果が望めます。事故を未然に防ぐ効果は、AI搭載ドラレコの方が優れています。
ドラレコ導入を受け入れてもらう鍵は、ドラレコの目的と効果を丁寧に説明すること。そして、一方的に指導するのではなく、社員自らが積極的に活用できるように運用することです。実際の導入企業で、社員の反応はどうだったのか、事例をご紹介します。
近年、拡大しつつあるドラレコの補助金制度。個人でもドラレコの設置で補助金が受け取れる可能性があり、上手く活用することで費用負担の軽減に繋がります。補助金制度を利用するための条件や注意点をご紹介します。
数多くの運送、物流業者を悩ませている2024年問題。人材不足や労務管理など、解決しなければならない問題が山積みです。業務の効率化が望めるさまざまな機能が搭載されている通信型ドラレコを導入することで、解決の糸口が掴めるかもしれません。
近年、人気が高まっているナビ連動型ドラレコ。カーナビと連動するため、大きなナビ画面で録画した映像の確認や設定を行うことが可能です。ナビ連動型ドラレコのメリットやデメリットをご紹介します。
迷惑運転やセキュリティー対策の一環として需要が高まっているドラレコ。ドラレコの設置を検討してはいても、純正品と後付けの社外品のどちらを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。純正品と後付けの社外品、それぞれのメリットとデメリットをご紹介します。
事故やあおり運転など、万が一の事態が起きた際に重要な証拠となるドラレコの映像。証拠として利用するには鮮明な映像を記録することが重要です。鮮明な映像が記録できる4K対応ドラレコのメリットやデメリットをご紹介します。
トラブル対策を強化できるとして、注目が集まっている720度カメラ搭載のドラレコ。720度カメラであれば、従来のドラレコでは死角となる範囲の撮影も可能です。720度カメラを搭載したドライブレコーダーの仕組み、メリットやデメリットをご紹介します。
ルームミラー型ドライブレコーダーには、一体型とセパレート型の2種類があります。複数人で共用している車に設置する場合は、セパレート型だとルームミラーのいちを変えてもカメラの位置が変わらないので使いやすいです。
ドラレコで撮影したLED信号が、点滅や消灯した状態になっていることがあります。この症状を解決するためには、LED信号に対応したドラレコを購入することが有効です。また、フリッカー抑制機能を搭載しているドラレコを選ぶことで、LED信号が正常な状態で撮影されます。
偏光フィルターとは、ドライブレコーダーのレンズに装着して、ダッシュボードなどの映り込みを軽減するためのフィルターです。ドライブレコーダーに標準搭載されている商品もありますが、別売りで後付けできる商品もあります。
ドライブレコーダーの上位機種には、Wi-Fi機能が搭載されているタイプがあります。Wi-Fiでスマートフォンと接続して、簡単にドライブレコーダーの映像を転送できる機能です。スマートフォンで映像の編集や削除等の操作を手軽に行える点が、Wi-Fi機能の大きなメリットです。
ドラレコの設置位置は法律で定められていますが、ダッシュボードに設置することは問題ありません。設置の際には万が一外れてしまったときに運転席に落下しない位置に設置する、車内の温度管理に注意するなどの工夫で安全に使用できます。
真夏など車内の温度が上がる時期は、ドラレコが熱によって故障してしまう可能性があります。日陰に駐車する、サンシェードでドラレコに直射日光が当たることを防ぐなど、ドラレコを熱から守るための対策が必要です。
駐車監視機能は、駐車中もドライブレコーダーで車の周囲を録画することで、事故や犯罪の抑止、証拠作成などに活躍する機能です。録画方式は「動体検知録画」「衝撃検知録画」「常時録画」の3種類があります。車種や運用の希望に応じたドライブレコーダーを選ぶのがおすすめです。
夜は車上荒らしなどの犯罪が増える時間帯です。しかし、ドラレコによっては映像が鮮明に録画できないものがあり、証拠を十分に残せない場合があります。ドラレコを選ぶ際には、夜間の録画に強い製品を選ぶことが重要です。
ドラレコを設置することによってノイズが生じて、設置されている地デジアンテナETCなどの装備に悪影響を及ぼす可能性があります。ドラレコとほかの電子機器を1m以上離して設置することで、ノイズの発生を抑えられる場合があります。
内蔵バッテリーを搭載しているドラレコは、車のエンジンを切った後内蔵バッテリーで動作するため、車のバッテリーに負担をかけにくいです。また電力を供給するための配線が不要なので、車のインテリアを損なわないというメリットもあります。
精密機器であるドラレコは、使用環境によって電源が入らなくなってしまうことがあります。突然ドラレコの電源が入らなくなっても不安にならないように、事前に対処法や予防方法を確認しておきましょう。
ドラレコの録画時間はメモリの容量や画質によりますが、8GBなら1時間前後、16GBなら2時間前後、64GBなら8時間前後が目安です。短い時間の録画データは客観的な証拠として認められないケースもあるので、長時間録画に対応できるように環境を整えておきましょう。
吸盤で設置するタイプのドラレコにおける注意点として、吸盤の取り扱いが挙げられます。吸盤は半永久的に吸着力を維持できるわけではなく、熱や損傷によって次第に吸着力を失っていきます。使用環境やケアの仕方ひとつで長持ちするので、ここでまとめている内容を参考にしてください。
ドラレコを正しく運用するには、撮影機能と使うべきシチュエーションを把握しておきましょう。タイムラプスは、コマ送りの映像を常時録画するモードで、夜間の監視用カメラとして運用されています。映像のクオリティを意図的に下げてバッテリーへの負担を減らし、長時間の撮影に耐えられるようにしています。
交通事故による警察へのドラレコの提出は、義務ではありません。ただし、裁判所に提出を求められた際は、提出が義務付けられています。ドラレコの映像を提出する際には、弁護士の意見を取り入れた上での提出が望ましいです。
ドラレコは、購入後自分で取り付けることができます。法令で定められた位置に設置すること、設置する部分を確実に脱脂することなど、さまざまなポイントを押さえて取り付けを行いましょう。ディーラーやカー用品などに取り付けを依頼することも可能です。
ドラレコのデータが消失してしまっても、SDカードにはデータが残っている可能性があります。状況に応じて専門業者に依頼をして、データを復旧してもらうのがスムーズです。データの映像を解析して鮮明にしてくれる業者もあります。
ドラレコには、シガーソケットに差し込んで電源を供給するタイプの製品が販売されています。業者に依頼しなくても自分で簡単に取り付けられるので、導入しやすい点がメリットです。ただし、エンジンを切るとドラレコの電源も切れるため、駐車監視機能を使用できないデメリットがあります。
ドラレコの電源を取る際は、シガーソケットに繋ぐ、カーナビの裏から繋ぐ、ヒューズを繋ぐといった方法があります。カーナビやヒューズに繋ぐ場合は、部品を取り外す際の破損に気をつけること、配線を間違えないように注意が必要です。
業務用のドラレコは、事故や犯罪の抑止と記録以外にも、業務効率化や品質向上を目的に導入されています。運転手の運転スキルをチェックする、位置情報を確認して業務がスムーズに進んでいるかを確認するなど、幅広い面で活用されています。
ドラレコで記録した映像は、本体をはじめスマホやタブレット、パソコン、テレビなどの端末で再生することが可能です。ドラレコ本体の液晶画面は小型のため、細かい部分を確認するには不向きな場合があるため、パソコンなどの大きな画面で再生する方法をおすすめします。
ドラレコの音声録音機能は、車内の音声を記録します。事故発生時のウインカー作動音やクラクションの音を録音することで、事故の状況を詳細に把握することが可能です。車内の会話も録音されるため、同乗者には音声録音機能について説明しておく必要があります。
ドラレコは、SDカードや本体に不具合が生じた際、警告音で通知します。また、急発進や急減速、煽り運転を検知した際に警告音が鳴る機種もあります。警告音が鳴ったら、原因に応じて適切な対応を取ってください。
SDカードの容量がいっぱいになると、古いデータが順次上書きされ、録画が継続されます。事故や犯罪に遭った場合は、データが上書きされる前に、速やかにSDカードを取り出してください。SDカードのフォーマットや交換時にも、SDカードを取り出す必要があります。
ドラレコの日付がずれる原因には、バッテリー切れやドラレコの故障など、さまざまな原因があります。定期的に日付設定を確認することが推奨されますが、GPS付きのドラレコであれば、自動で正しい日付情報に更新されるため、手動での設定は不要です。
ドラレコが電波干渉を起こす原因には、周辺機器と干渉していることや、周辺環境の影響などが挙げられます。ドラレコ本体や配線にアルミホイルを巻く、専用のノイズフィルターを使用するなどの対策を取ることで、電波干渉を防げます。
ドラレコをリセットすると、保存しているデータや業務に最適化した設定が失われます。影響を理解して、慎重に行うことが大切です。リセットの前に、データのバックアップを取ったり、設定を記録したりすると、業務に与える影響を緩和できます。
速度違反自動取締機から発せられるレーダー波などを検知して、ドライバーに知らせる装置(レーダー探知機)とドライブレコーダーが一体化した製品です。取り付け作業の簡素化や、1つのモニターに情報を集約できるといった利点があります。
一般的に、ドライブレコーダー(ドラレコ)の寿命は約1~5年とされています。ただし、実際の寿命は使用方法や設置環境によって大きく異なります。たとえば、高温になる車内に長時間置かれることで、機器の劣化が早まる可能性があります。
この記事では、ドラレコの寿命の目安や、寿命に影響を与える主な要因、そして寿命を延ばすために効果的な対策について詳しく解説します。
ドラレコは、車両の周囲や車内の映像・音声を録画する装置のこと。一方、デジタルタコグラフ(デジタコ)は、速度や走行距離、走行時間などの運行データをデジタル形式で記録する装置です。
それぞれの主な目的は、ドラレコが「安全管理」、デジタコが「運行管理」です。近年では、両者の機能を併せ持つ一体型製品も登場しており、より効率的な車両管理が可能になっています。